可能性がひらく時間

明日を照らす
ぼくらのあかり

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  • #安心安全なあかり
  • #ソーラーランタン
  • #AKARIアクション
  • #貧困からの脱却

電気のない村に届いた“安全なあかり”が
ぼくと家族のくらしを、明日を、変えていく――

電気のない村で

ぼくの村には電気がない。陽が落ちると、家の外も中も、どこもかしこも真っ暗だ。
「夜は出歩かないようにする」。これが、遠くの街まで出稼ぎに行っているお父さんと、ぼくたち家族との約束だ。
「万一何かあっても、夜間は診療所も診てくれないからな…」。

写真:無電化地域でくらす人々が、昼間、家畜と共に屋外で過ごしている
写真:ヤギに水をあげる女性

昼間は畑やヤギの世話をしているお母さんは、夜になると、灯油ランプをともして内職をする。

「うっかり倒したら危ないから、近づいたらだめよ」

このランプは臭いがひどくて、使うと煙で目や喉が痛くなる。好きじゃないけど、しかたない。

写真:灯油ランプのあかりのもとで縫物をする老人の手元。あかりの向こうには赤ちゃんが眠っている
写真:ろうそくのあかりで勉強する子ども

ろうそくを使って勉強をすることもあるけど、危ないし、結局手元は暗いままだから、あまりはかどらない。

もともとそんなに学校にも行けていないんだ。お母さんを手伝わないといけないからね。

写真:自転車に積み荷を載せて走っていく少年

新しいあかりがやってきた

ある日、庭でヤギの世話をしていると、出かけていたお母さんが帰ってきた。
見慣れない、白くて丸いものを抱えている。
それは何かと聞くと、お母さんが笑った。
「夜になったらわかるよ」

陽が落ちてきた。お母さんは昼間に持って帰ってきたものに手をのばした。
次の瞬間。

写真:暗闇の中で明るく点灯するソーラーランタン

あかりがついた!

「こりゃあすごいね。灯油ランプよりずっと明るいじゃないか」と、おばあちゃん。
「そうね、手元がよく見えるから内職もしやすくなるわ。火事の心配が減るのも助かるわね」とお母さん。

ぼくは、夜にこんなに明るくなったことはもちろんすごいと思ったけど、このあかりなら目や喉が痛くならないことがわかって嬉しくなった。
これなら、教科書を読む時間も嫌じゃなくなる。

ぼくらの明日が変わっていく

村の学校にもあかりがついたというので、久しぶりに登校した。

写真:昼間の学校の外観と、集まってくる子どもたち
写真:蛍光灯のついた明るい教室で勉強する子どもたち

教室の天井には蛍光灯が何本も増えていて、すごく明るい場所になっていた。

友達が「これからはもっと学校に通う」と言う。

こんなに明るくて、友達にも会えるなら、ぼくももっと学校に通おうかな。

写真:熱心に勉強する子どもたち

実はもうすぐ、お母さんは赤ちゃんを産むんだ。

写真:夜間、あかりの灯る診療所の外観

「診療所にも電気が届くようになったから、もう夜に産気づくのを心配しなくていいのよ」
大きなおなかをなでながらお母さんが言う。

そんなお母さんの笑顔を夜にも見ることができるようになって、ぼくは心があったかくなった。

生まれてくるのは弟かな、それとも妹かな?ぼくがお兄ちゃんとして、なんでも教えてあげたいな。そう、勉強だって。そのためにも、ちゃんと学校に通いたいな。

そうだ、ずっとできていない宿題があったな。
さっそく始めよう!

GIF画像:明るい教室で勉強する子どもたち、暗闇の中で明るく灯るソーラーランタン、ソーラーランタンの下で内職をする女性、夜間に集会所で会合をする人々、診療所で診察してもらう母子

世界では6億人以上が電気のないくらしを送っています。
使い終えた本やCDのリサイクルであかりを届け、
子どもたちの未来を照らす活動があります